1→
急性大動脈解離は、
大動脈の内壁に亀裂が入ることで中膜が解離する疾患である。
外膜ではない。
2→
急性大動脈解離では、造影CTを実施することにより解離の程度や範囲、血流の異常、破裂の部位、
縦隔陰影の拡大、
大動脈影の拡大などを確認することが可能である。
3→スタンフォードB型は、上行
大動脈に解離が及んでいない状態であり、内科的治療が選択されることが多い。
緊急手術が必要になるのは、上行
大動脈に解離が及ぶために致命的となるスタンフォードA型である。
4→
急性大動脈解離の原因としては、
高血圧や
動脈硬化などがあるが、若年者における
大動脈解離の場合は
マルファン症候群が多いとされている。
マルファン症候群は
常染色体優性遺伝であり、骨格や心臓などの結合組織に異常をきたす遺伝子疾患である。
結合組織が脆弱になってしまうため、高身長、長い手足、
大動脈瘤や
大動脈の解離が合併する。