1→耳下腺の腫脹が見られるのは、
流行性耳下腺炎(おたふく風邪)である。
流行性耳下腺炎は、ムンプス
ウイルスによる
飛沫感染で、境界不明瞭な耳下腺の腫脹と発熱が主症状である。耳下腺以外にも顎下腺が腫れることもある。
2→両頬部のびまん性紅斑は、
伝染性紅斑(りんご病)で見られる。
伝染性紅斑は、ヒトパルボ
ウイルスB19と呼ばれる
ウイルスに感染することで発症する。微熱や風邪症状が現れ約1週間後に頬や四肢、体幹に「びまん性紅斑」と呼ばれる広がりのある発疹が出現してくる。
3→
水痘の症状である。
水痘は、
水痘-帯状疱疹
ウイルスの初期感染により発症する。発熱と同時に丘疹と
水疱が混ざって、体幹から全身に向かって出現するのが特徴である。発疹は掻痒感を伴い、経過するにつれ痂皮化する。
4→解熱前後の斑状丘疹性発疹は、突発性発疹で見られる。
突発性発疹は、ヒト
ヘルペスウイルスによって発症する。
突然の高熱が3~4日続いた後、解熱と同時に発疹を伴う。発疹は、小紅斑が体幹から四肢にかけて広がり、2~3日で消失する。掻痒感はなく、治癒後は色素沈着や落屑は伴わない。