Aさん(68歳、女性)は、
胃癌のため
入院した。
入院初日に「夫も癌になって、亡くなる前に痛みで苦しんでいました。私も痛みが怖いんです」と言った。看護師は、Aさんが夫のように苦しむことへの恐怖や不安があることが分かり、Aさんとともに対処法について考えた。この時点での患者-看護師関係の段階はどれか。
1→
ペプロウの患者ー看護師関係の理論第1段階の「方向づけ」の段階である。
患者が自分の問題を認識し、専門的援助を求めているのに対し、看護師はそれを支援する段階である。
2→同一化は第2段階にあたり、患者が自分のニーズを満たしてくれる人に対して信頼感を抱く時期である。
事例ではまだこの局面には至っていない。
3→開拓利用は、第3段階にあたり、患者が看護師や自分に与えられた支援を利用して問題の解決を図ろうとする時期である。
この事例ではまだその場面には至っていない。
4→問題解決は第4段階であり、患者が能力を身につけて自分で問題解決を図る局面である。
この事例ではまだその局面には達していない。