1→
自我同一性の拡散とは、青年期の
発達課題である
自我同一性の確立がうまくいかない状態のことである。4歳の幼児期であるAちゃんの反応ではないため適切でない。
2→
急性ストレス障害(
ASD)は、心的外傷を体験した後に起こる一過性のストレス障害で、症状が1か月未満のものである。
災害翌日のAちゃんの走り回ったり、指しゃぶりをする様子から、強いストレスがみられていると考えられる。
3→外傷後ストレス障害(
PTSD)は、心的外傷がストレス源となり、心身に支障を来たすストレス障害である。原因となった出来事の再体験(
フラッシュバックや悪夢)、類似した出来事に対する回避、感情麻痺、過覚醒などの症状が1か月以上持続するものである。Aちゃんが災害に遭遇したのは昨日であるため
PTSDではなく、
ASDであると考えられる。
※出来事から1か月未満のものを
ASD(
急性ストレス障害)と診断している。
4→
注意欠陥多動性障害(
ADHD)は、不注意、多動性、衝動性を症状の特徴とする
発達障害であり、対人関係や学習上の問題を生じている場合に診断される。Aちゃんの状態に適切ではない。