Aさん(72歳、女性)は、1人で暮らしており、要介護1で
訪問看護を利用している。昨日の訪問時、看護師は高級な羽毛布団を見かけ、Aさんに尋ねると購入の覚えがないと話した。別居している長男は、週1回電話でAさんの様子を確認している。看護師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
1→長男が購入したものなのか、本人が購入したことを忘れたのかを確認する必要があるため、まずは長男に連絡する。
1人暮らしのAさんは
認知症が進行しているような行動が考えられるため、Aさんの日常生活の中でどんな問題が生じているかを確認し、周囲のサポートがAさんに合っているかを判断して必要時に応じて修正する。介護者である別居中の長男のサポートも必要となるため、まずは長男に連絡する必要がある。
2→Aさんの金銭管理は親族である長男が行うことが望ましいため、まずは長男への連絡が必要である。長男に確認する前に返品することは不適切である。
3→進行した
認知症の場合は
成年後見制度の利用を検討するが、現時点ではAさんの
認知症が診断されたわけではないため、成年後見人の選任をするのは不適切である。
成年後見制度は
認知症などで判断能力が不十分な者について、4親等内の親族または親族がいない場合に市町村長が家庭裁判所に申し立てをして、家庭裁判所で審理の上、開始される制度である。Aさんには別居中ではあるが長男がいるため、現時点では必要ではない。
4→近隣住民からの情報は参考になるが、今回の行動に関しては個人情報を伝えることにもなるため、慎重に行動する必要がある。また、今回の行動に関しては、近隣住民への聞き取りを行なっても有効ではない。
5→Aさんは羽毛布団を購入したことを覚えていないため、今後の療養生活を続けていく上で、現在のサポートが合っているかどうかの評価を行う必要がある。