1→性早熟性は、
下垂体前葉から分泌されるゴナドトロピンの過剰分泌により発症する。男児では9歳未満で
精巣や陰茎などの明らかな発育、女児では7歳6か月未満で乳房の発育が起こるなどの所見を認める。
2→
下垂体ホルモンのうち、
下垂体前葉から分泌される骨成長などに関わる
成長ホルモンが、先天的・器質的障害などによって分泌が低下すると、骨成長が進まず低身長となるとされている。
3→骨端線閉鎖後に、
下垂体前葉から
成長ホルモンの分泌過剰が起こると、手足の増大や鼻・口唇などの肥大、巨大舌、頬骨や下顎の突出などの症候を示す。
4→シーハン症候群は、出産時の大量出血によって
下垂体に梗塞・壊死が生じて、
下垂体の機能が低下し、
下垂体ホルモンの分泌低下を引き起こす疾患である。
分娩後汎
下垂体機能低下症ともいわれ、
無月経、
乳汁の分泌低下、産後の回復の遅れ、陰毛・腋毛の脱落、全身倦怠感などの症状がみられる。