1→トイレまでの距離が遠い、段差がある、他の避難者の間を通り抜けて行かなければならない、トイレが使いにくいなど、高齢者にとってトイレが利用しづらい場合、トイレに行くことを懸念して飲水を控え、
脱水を起こしやすくなる。トイレに近い場所を確保するのは適切である。また、おむつを取り替える場所もない場合、水分を制限する可能性があるため、おむつを取り合えるスペースも重要である。
2→各個人に合った服薬が欠かせず、本人分の薬も不足するおそれがあるため、持参薬を回収して分配することは適切ではない。
3→被災による精神的
ショックや避難所の環境が物理的に不自由な点が多いことなど、さまざまな理由から活動性の低下がみられる。さらに被災前のような治療やリハビリテーションが受けられないことも加わり、寝たきりになる可能性もあるため、行動範囲の制限はしない。
4→夜間などは静穏を保つ必要はあるが、気分転換や良好な関係性を作るためにも、談話室などを設けて
コミュニケーションがとれる機会や場所を作るのが理想的である。心身ともにしっかりと休養がとれるよう、感情の表出を促しストレスの軽減を図ることが重要である。私語を控える必要はない。