A君(5歳、男児)は、
先天性水頭症で脳室‐腹腔〈V‐P〉シャントが挿入されている。定期受診の際、看護師が確認する項目で優先度が高いのはどれか。
1→5歳では、
大泉門や骨縫合の閉鎖は終了しているため、定期受診のたびに頭囲を測る必要はない。嘔気や嘔吐、頭痛などの
頭蓋内圧亢進症状の観察の方が優先度が高い。
2→水頭症の手術では、聴力に変化はみられない。しかし、
頭蓋内圧亢進によって視力障害を生じることがある。
3→水頭症の手術や疾患では、
微細運動に変化はみられないが、歩行に障害を来すことがある。
4→便秘が続くと
腹腔内圧が上昇してシャントチューブからの髄液の流れが悪くなり、閉塞する恐れがある。したがって便秘の有無を必ず確認する必要がある。