第102回看護師国家試験 午後67

1→帝王切開などの分娩でも、母子の状態を見て可能な限り早期母児接触の支援を行う。
出生直後は、新生児は外界への感覚が最も敏感な時期であり、また母子愛着形成のスタートとしても重要な時期である。

2→術後経過に問題がなければ術後1日目から歩行開始とする。
早期に歩行開始することで深部静脈血栓（DVT）を予防することができる。2日目以降に初回歩行の場合は、肺血栓症の可能性を考え、必ず付き添って観察を行う。

3→母子ともに経過が良好であればできるだけ早く初回授乳を行う。
帝王切開の手術を行っても、授乳を遅らせる必要性はない。

4→弾性ストッキングは手術中から履く。帝王切開では深部静脈血栓症のリスクがあり、肺塞栓症は最も注意すべきである。