1→潜函病は潜水作業者に生じやすい疾患。水中などの高圧環境にいた者が、地上に戻り急激な減圧が体にかかると減圧症を起こすことがある。急激な減圧によりガス
塞栓が起こり、様々な症状が起こる。
2→
じん肺とは粉塵を吸入することで生じる肺の疾患。炭坑や鉱山、トンネル掘削現場など粉塵の多い環境で長期間従事する作業者に起こりやすく、
職業性疾患の1つとされている。
じん肺になると、肺の繊維化、
気管支炎、
気管支拡張症等を起こす。平成28年度の業務上疾患における
じん肺の発生状況は2.9%。
3→
中皮腫とは
アスベスト(石綿)の吸引によって起き、胸膜や腹膜の中皮細胞に
がんが発生する疾患。
アスベストは以前建造物に使用されていたが、現在製造等も禁止されている。昔の建物には使用されていることがあり、その建物の解体時に
アスベストを吸引することが
中皮腫を引き起こす原因となる。
4→
白ろう病は手指などが長時間振動することにより引き起こされ、振動病とも呼ばれる。削岩機やチェーンソーなど振動工具を使う者に多い。振動により血管が収縮し、血行不良から手足が蒼白になる
レイノー現象が起こるので、その見た目から「
白ろう病」と呼ばれる。他にもしびれや痛み、感覚鈍麻などが生じる。