退院調整部署と連携しながら、ある患者の退院支援を進めることになった。病棟看護師が行う支援として最も適切なのはどれか。
1→介護サービスや家屋の改修等に経済問題が関与するため、退院支援を進める過程で重要な事項である。まずは患者の希望や状態に応じた制度の利用について説明するが、メディカルソーシャルワーカーなど専門職種の介入を行うとより良い退院支援へとつながる。
2→退院後の生活について患者の希望を聴取し、その希望を尊重して退院支援を進めることが重要である。
病棟看護師には、患者の希望をもとに、患者の病状や介護する家族の思い・介護力など総合的に
アセスメントし支援していくことが求められる。
3→退院後、スムーズに介護保険の利用を行うには、
入院中から準備を始め退院後のサービス調整を行う必要がある。
介護保険制度の説明は病棟看護師でも可能だが、メディカルソーシャルワーカーなど専門職種の介入を図り、
チーム医療として支援を行うことが望ましい。
4→退院後の、在宅での
ケアプラン立案は、
介護支援専門員(
ケアマネジャー)が患者・家族とともに作成するため、病棟看護師は行わない。
患者に応じたケアをシームレスに継続するためには、
入院中から
介護支援専門員と連携を図り、情報提供や患者・家族も交えた多職種によるカンファレンスを行うことが大切である。