乳癌に対する乳房温存手術後の放射線治療を受ける患者への説明で正しいのはどれか。
1→放射線治療の副作用の一つに、放射線治療中または放射線治療終了後数ヶ月から数年経過後に発症する
放射線肺炎がある。
2→放射線治療は、温存した乳房や周囲の
リンパ節への再発防止のために行う。
治療の対象となる部位にのみ放射線治療の効果があるため、対側の
乳癌予防にはならない。また、
リンパの走行から見ても対側の乳房に
転移することは考えにくい。
3→放射線治療開始しおよそ3~4週間後に、照射した部位に
皮膚炎が生じやすい。特に、ブラジャーの使用を避ける必要はないが、刺激が少ない素材の下着にする、締め付けの強いものは避ける等配慮した方がよい。
皮膚炎は、治療終了後2週間~数週間で軽快することが多い。
4→放射線治療期間中であっても入浴・洗体は可能である。マーキングが消えてしまわないように、強くこすらずやさしく洗うといった注意が必要である。