1→心房性期外収縮 (PAC)
通常の洞調律の中に、
P波が形の異なる期外収縮が混在し、対応する幅狭いQRSが出現する。
期外
P波の後に補充調律を伴い、RR間隔が一時的に短くなるのが特徴。
2→心室性期外収縮 (PVC: premature ventricular contraction)
太くて異様な
QRS波(幅広いとんがり状)+術前・術後に代償性ポーズを伴う。
本来の洞調律に先行して出現するため、R–R間隔が不整となり、QRS幅が0.12秒を超えるのがポイント。
3→洞性
頻脈 (sinus tachycardia)
P波がQRSの直前に規則的に出現し、RR間隔が短縮。
QRS波は幅狭く、心拍数は速いが波形の形態は正常洞調律を保っている。
4→心室頻拍 (ventricular tachycardia) ← 正解
QRS波が幅広くほぼ同じ形で連続し、心拍数は非常に速い(150~200/分程度)。
P波は認めづらく、幅広いQRSが等間隔に出現する「モノモルフィックVT」の特徴を示す。