1→発汗は
汗腺で起こり、
体温調節にかかわるのは温熱性発汗である。気温の高いときや、筋運動によって体熱産生が増したときに起こり、この汗が蒸発して気化熱を奪うことにより体温を下げる。
2→体温が一定であるのは、生体内での熱産生と生体周囲への熱放散が平衡していることによる。熱産生は内蔵諸器官での物質代謝や
骨格筋の運動によって行われ、熱産生は皮膚から放射・伝導・対流や水分蒸発などによって行われる。この問題では、
低体温から回復するための生体反応について問われているので、体温を上昇させるための反応を選択すればよい。
ふるえは寒冷刺激などにより
骨格筋は細かく不随意に収縮することで、熱産生を増加して体温を上昇させる。よってふるえが正解となる。
3→
筋収縮が続くと、筋に必要な酸素が不足し、筋に乳酸が蓄積する。乳酸は筋疲労と関係があると考えられている。
4→体表面への血流増加を促すときは、気温が高いときなどである。血管を拡張して皮膚の血流量が増え体熱の放散が盛んとなり体温が低下する。