1→
抗菌薬は
細菌に対して有効な薬剤であり、
ウイルス感染症には効果がありません。
ウイルスに有効なのは
抗ウイルス薬です。この選択肢は誤りです。
2→
抗菌薬は経口投与(口からの投与)によっても効果を発揮するものが多く存在します。ただし、薬剤によっては
胃酸によって分解されるものや吸収されにくいものもあるため、それらは別の投与経路が選ばれる場合があります。経口投与全てに効果がないという記述は誤りです。
3→
抗菌薬の使用によって確かに耐性菌の出現が問題になっています。一部の
細菌が
抗菌薬に対する耐性を獲得し、これらの耐性菌が増殖することで
抗菌薬の効果が低下することがあります。適切な
抗菌薬の選択、使用量、投与期間の管理が重要です。この選択肢は正しい記述です。
4→
抗菌薬は感染症を引き起こしている病原菌を標的とするものの、投与することで体内の正常な
細菌叢(体に共生する有益な
細菌群)にも影響を与える可能性があります。これによって
細菌のバランスが崩れ、例えば腸内
細菌叢の変化による腸内環境の悪化や、
真菌(カビ)の過剰増殖などの副作用が生じることがあります。この選択肢は誤りです。