1→
エストロゲンは主に女性ホルモンですが、男性にも少量分泌されています。男性での
エストロゲンの主な源は
テストステロンからの変換です。壮年期の男性では
エストロゲンの大幅な減少は一般的ではなく、
テストステロンの減少に伴って若干の減少は見られるかもしれませんが、典型的な特徴とは言えません。
2→
プロラクチンは乳腺の発達や
乳汁分泌を促進するホルモンですが、男性にも分泌されており、性機能や免疫系に作用していると考えられています。このホルモンは通常、壮年期の男性においては著しく減少するものではありません。
3→
アルドステロンは
血圧や水分バランスを調節するミネラルコルチコイドです。加齢による
アルドステロンの大きな変動は通常見せませんが、腎機能の変化によりその活動に影響を受ける可能性はあります。それでも、壮年期に特有の減少を示すものではないでしょう。
4→
テストステロンは
男性ホルモンの中で最も重要な物質で、男性の性徴、筋肉量、性欲、精子生成などに関係しています。壮年期の男性では
テストステロンの分泌が徐々に減少することが知られており、これが「男性更年期」とも関連しています。したがって、選択肢4の「
テストステロン」が正解です。男性において壮年期に特に減少が見られるのはこのホルモンで、その結果として性欲の減退や筋力の低下、精神的な変動などが起こることがあります。