次の文を読み〔午後問題91〕、〔午後問題92〕、〔午後問題93〕の問いに答えよ。
Aさん(45歳、男性)は、便に血液が混じっていたため受診した。検査の結果、直腸癌と診断され、自律神経を部分温存する
低位前方切除術が予定されている。
〔午後問題92〕
術後1日。順調に経過し、Aさんは離床が可能になった。腹腔内に
ドレーンが1本留置され、術後の痛みに対しては、
硬膜外チューブから持続的に鎮痛薬が投与されている。看護師がAさんに痛みの状態を尋ねると、Aさんは「まだ傷が痛いし、今日は歩けそうにありません」と話す。このときの対応で最も適切なのはどれか。
1→術後早期から歩行を促すことは、
イレウスなどの
術後合併症を予防することができるため、疼痛管理をしながら
早期離床を促すことが重要である。
2→Aさんは痛みを訴えているが、ふらつきや筋力低下などがなく、1人で歩行することを不安に思っているわけではないため、付き添いは必要ない。
3→
術後合併症の予防のためには、
早期離床を促すことが適切であるので、歩行練習は延期しない。
4→術後の
早期離床は合併症の予防につながる。痛みがあるため、鎮痛薬の追加使用をした上での歩行を提案し、
早期離床を進められるように援助する。