低位前方切除術(ていいぜんぽうせつじょじゅつ)

低位前方切除術は、直腸を切除し結腸と直腸を吻合する術式である。

傾向と対策

図などで実際の術式の違いをチェックしておこう。
それぞれの①手術の特徴と、特徴的な②合併症をおさえておこう。

よくわかる解説

低位前方切除術は、直腸を切除し結腸と直腸を吻合する術式である。腹膜反転部より上で腸吻合するのが高位前方切除術、下で吻合するのが低位前方切除術という。さらに肛門挙筋の直腸付着部で直腸を切離・吻合する方法を超低位前方切除術という。通常、肛門側は癌から2〜3センチ離れたところで直腸切除し、肛門は温存する術式であり、ストマは造設しないが、縫合不全の危険性がある場合などは造設されることもある。
合併症として、出血や縫合不全、感染のほか、排尿を司る神経は一部温存されるが排尿障害や性機能障害を起こすことがある。排便障害や癒着性腸閉塞、腹壁瘢痕ヘルニアが起こることもあるので注意が必要である。

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