1→不適切です。腹圧をかけることによって、
尿道括約筋が緊張してしまい、カテーテルの挿入が困難になることがあります。掃入時にはリラックスしてもらい、無理な圧力をかけないように指導するのが適切です。
2→不適切です。一般的に成人男性の場合、
膀胱の
カテーテル挿入長さの目安は17~22cmほどとされています。12~14cmでは
膀胱に到達しない可能性が高く、正しく留置することができません。
3→この選択肢も適切ではありません。尿の流出を確認した後、更にカテーテルを2~3cm挿入してからバルーンを膨らませるのが正しい手順です。尿の流出と同時にバルーンを膨らませると、バルーンが
尿道内で膨らみ、
尿道損傷を起こす危険性があります。
4→この選択肢が正解です。カテーテルを下腹部に固定することによって、カテーテルの動きを抑え、
尿道や
膀胱へのストレスを減らし、
尿路感染症予防やカテーテル脱落の防止につながります。また、陰茎は自然な位置である頭側に向けて固定することが望ましいです。