体位ドレナージ（たいいどれなーじ）

体位ドレナージは、喀痰の喀出が困難な患者に対して、気道に貯留している分泌物の排出を促進するために行われる。痰が貯留していると予測される部位を上にして重力を活かして喀痰の排泄を促す方法である。体位ドレナージと合わせて喀痰喀出を促進させるためにタッピングやスクイージングなどの方法も実施されることがある。
就寝前に体位ドレナージを行うことにより、夜間の吸引頻度を少なくする効果が期待できる。気管挿管中の場合は、体位ドレナージの前に吸引療法を行い、ドレナージの実施前後に気管内吸引を実施する。自分で体位変換が可能な患者であっても、目的や方法を説明して体位ドレナージを行い積極的に喀痰排出を行うのがよい。