慢性副鼻腔炎（まんせいふくびくうえん）

慢性副鼻腔炎は、3か月以上にわたり持続的、漸次悪化する鼻症状を持つものである。原因としては細菌感染や、アレルギー、生活環境などが要因となる。

症状は粘液膿性鼻漏、鼻閉、嗅覚障害などの鼻症状、頭痛、頭重感などがある。特徴的なものとして鼻茸（鼻ポリープ）が合併することが多い。

副鼻腔は、眼眼窩の近くに位置するので、眼窩内感染を起こす危険性がある。

治療法としては１～２カ月間抗生剤の内服や手術などがある。
術後、手術による外眼筋損傷や眼窩内出血、ガーゼによる過度な圧迫などが原因で物が二重に見える複視が出現することがあるので注意する。
また、分泌物の逆流を防ぐため、頭部を高く保つ必要がある。出血予防を目的とし数日間入浴は禁止される。