トリアージ(とりあーじ)

トリアージとは、傷病者の緊急度・重症度を判定し、治療や搬送の優先順位を決定すること。

傾向と対策

トリアージの①目的や、トリアージタッグに記されている②色と優先度に加え③装着する部位の優先順位についても押さえておこう。

よくわかる解説

目的

トリアージは、患者が多数存在する場合に、限られた医療資源の中で重症度と緊急性によって分別し、治療や搬送の優先順位を決定することである。
トリアージタッグとは、治療や搬送の優先順位を色によって識別化したタグのこと。主に災害時や、緊急度の高い患者が同時多数発生した時などに用いられる。


色と優先

最優先治療群のタッグは赤色であり、信号と同じように赤→黄→緑の順となる。
各タグの色別のカテゴリーは、以下の4つである。
赤:生命に関わる重篤な状態であるが、直ちに治療介入すれば救命可能(最優先治療群
黄色:直ちに生命が脅かされる状態ではないが、処置が必要な状態(非緊急・中等症群)
緑色:今すぐ処置・治療の必要のない軽症者(軽症群)
黒:すでに死亡している、または搬送しても救命不可能の場合(死亡群)


装着する部位の優先順位

トリアージタグは、他スタッフへの情報伝達を容易にするため、優先的に右手首に装着する。
※傷病者の右手首→左手→右足→左足→頭部の順に優先して装着。


その他

トリアージの判定で使用するSTART方式では、まず歩けるかどうかを確認し、歩行可能であれば緑色のタッグをつける。歩行不可能の場合は、呼吸の有無を確認し、呼吸がなければ気道確保をしなければならない。

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