老年看護学|看護師国家試験問題|121問〜140問
第101回国家試験 午後105
次の文を読み〔午後問題103〕、〔午後問題104〕、〔午後問題105〕の問いに答えよ。
Aさん(99歳、女性)は、特別養護老人ホームに入所している。脳卒中の後遺症で左片麻痺がある。肺炎をきっかけに寝たきりになり、食事摂取量が低下した。Aさんは「私はここで最期を迎えたい。痛い思いはしたくない。死ぬときは苦しまないようにしてもらいたい」と何度も話すようになった。娘夫婦と孫とが頻繁に面会に来ている。医師が家族に回復の見込みが低いことを伝え、家族は特別養護老人ホームでの看取りに同意した。
〔午後問題105〕
Aさんは深い昏睡の状態になり、四肢の冷感、チアノーゼ及び下顎呼吸が出現してきた。痰は絡んでいない。医師は付き添っていた家族にAさんの死が近いことを告げた。Aさんへの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
第101回国家試験 午後66
高齢者に多くみられる疾患とその症状および所見の組合せで正しいのはどれか。
第108回国家試験 午後99
次の文を読み97、98、99の問いに答えよ。
Aさん(82歳、女性)は、アルツハイマー型認知症で、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅱb、要介護1である。息子と2人暮らしであったが、1年前から認知症対応型共同生活介護認知症高齢者グループホームに入所している。息子は仕事が忙しいため、2か月に1回面会に来所する。Aさんは2日前から活気がなくなり、食事量も減少した。本日、発熱や下痢を主訴に介護職員に付き添われて外来を受診した。外来の看護師が介護職員に普段の健康状態の把握の方法を尋ねると、1日1回の体温と血圧の測定、月1回の体重測定、レクリエーションへの参加の様子を確認しているという回答を得た。Aさんは、看護師の簡単な質問に答えることができる。
身体所見:体温37.0℃、呼吸数24/分、脈拍72/分、血圧132/82mmHg、呼吸音は異常なし。水様便が3回/日、濃縮尿、手指の冷感あり、顔色は不良。皮膚の乾燥あり。体重45.8kg。
検査所見:Ht 40%、白血球9,800/μL、尿素窒素25mg/dL。Na 150mEq/L、尿比重1.030。
第 99 問
入院後3日。Aさんは開始された食事を全量摂取し、活気が出てきた。Aさんは自ら水分を摂ることはなかったが、看護師がお茶を勧めると、少量ずつ摂取している。体重47kg。Aさんの尿の性状は淡黄色で尿臭はなく、血液検査データは改善して基準値となったため、点滴静脈内注射が中止となり、退院が決まった。
Aさんが外来受診時と同じ状態を起こさないために、看護師が介護職員に伝える予防策で適切なのはどれか。【出題108回:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書にあわせて改変】
第104回国家試験 午前58
手指の巧緻性が低下している高齢者が操作しやすい補聴器の種類はどれか。
第101回国家試験 午後100
次の文を読み〔午後問題100〕、〔午後問題101〕、〔午後問題102〕の問いに答えよ。
Aさん(82歳、男性)は、4年前にアルツハイマー型認知症の診断を受けた。要介護4で、1年前からグループホームで生活している。高血圧症に対して持続性カルシウム拮抗薬を内服している。他に治療を必要とする疾患は認められない。1週前から夜はほとんど眠らず、居間のソファに腰かけたり、歩き回ったりする状態が続いている。昼間もベッドに横になることはない。食欲が低下してきたが、先月よりも体重は2kg増加している。
〔午後問題100〕
Aさんは廊下でうずくまっているところを発見された。肩呼吸をしており、四肢に冷感があり下肢の浮腫が強い。体温36.1℃、脈拍120/分、血圧86/50mmHg、呼吸数40/分であった。Aさんの状態で最も考えられるのはどれか。
第112回国家試験 午後98
次の文章を読み97~99の問いに答えよ
Aさん(75歳、男性)は1人暮らしで、妻とは5年前に死別し子どもはいない。57歳のときに慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉と診断された。他に既往はない。20歳から喫煙していたが、今は禁煙している。エレベーターのないアパートの4階に住んでおり、家事動作に息苦しさが出現することがあったが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。妻が亡くなってからは食事が不規則になり、インスタント食品ばかり食べていた。入浴はせず週に1回シャワーを浴びていた。
1週間前から日常生活動作〈ADL〉でも、息苦しさが増強し、食欲がなく、ほとんど食事をしていなかったが、ジュースを500ⅿL/日は飲んでいた。昨日の夕方に37.8℃の発熱があったため、本日かかりつけの病院を受診した。
受診時の身体所見:体温37.6℃、呼吸数24/分、脈拍94/分、整、血圧138/88㎜Hg、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)82%(room air)。
動脈血液ガス分析(room air):動脈血酸素分圧〈㎩O₂〉45Torr、動脈血二酸化炭素分圧〈㎩CO₂〉58Torr。
検査所見:赤血球420万/μL、ℍb10.3g/dl、白血球9,500/μL、総蛋白9.5g/dl、アルブミン3.4g/dl、空腹時血糖98㎎/dl、CRP10.1㎎/dl。
医師の診察の結果、Aさんは慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉の急性増悪と診断された。
問題98
Aさんは入院し、抗菌薬の点滴静脈内注射と酸素投与が開始された。病棟内の歩行の許可が出て、食事も全粥を半分程度は食べることができた。Aさんに起こりうる症状で最も注意が必要なのはどれか。
第101回国家試験 午後62
加齢によるホルモンの基礎分泌量の変化で正しいのはどれか。
第108回国家試験 午後49
Aさん(76歳、女性)、ステージ2の慢性腎臓病と診断された。身長146cm、体重50kg。日常生活は自立し、毎日家事をしている。週2回、ビールをグラス1杯程度飲んでいる。
Aさんへの生活指導の内容で優先されるのはどれか。
第105回国家試験 午後48
認知症の高齢者に対するノーマライゼーションで正しいのはどれか。
第104回国家試験 午前99
次の文を読み〔午前問題97〕、〔午前問題98〕、〔午前問題99〕の問いに答えよ。
Aさん(72歳、男性)は、アパートの1階に1人で暮らしている。家族や親戚はいない。15年前から心不全のために利尿薬を毎朝内服している。半年前に要支援2の認定を受け、介護予防通所介護を週に2回利用している。早朝、Aさんは玄関の外で座り込んでいるところを近所の人に発見され救急搬送された。来院時、体温37.4℃、呼吸数20/分、脈拍98/分、血圧100/70mmHgであった。血液検査と尿検査の結果、脱水症と診断された。
〔午前問題99〕
入院後5日。Aさんの症状は改善し、明日退院する予定である。床頭台の隅に利尿薬が残っていたため看護師が質問すると、Aさんは「看護師さんから薬をもらうとすぐ飲んでいるよ」と話した。また、自分の病室を間違えることが数回あった。Aさんが在宅療養を継続するために、看護師が介護支援専門員へ伝える情報として優先度が高いのはどれか。
第105回国家試験 午後88
加齢に伴う心血管系の変化で正しいのはどれか。2つ選べ。
第103回国家試験 午前55
高齢者のエイジズムについて正しいのはどれか。
第110回国家試験 午後98
次の文を読み 97~99 の問いに答えよ。
Aさん(75 歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症の内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作ADL)は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。
近所に住む長女が時々、A さんの様子を見に来ていた。
ある日、A さんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折と診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。
問題98
手術後14日。 A さんは、回復期リハビリテーション病棟のトイレ付きの個室に移動した。Aさんは歩行訓練を行っているが、立ち上がるときにバランスを崩しやすく「夜トイレに行こうとしてベッドから立ち上がるときに、ふらふらする。また転んでしまうのが怖い」と言っている。
このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
第113回国家試験 午後52
高齢者のサルコペニアの予防に関する指導内容で適切なのはどれか。
第103回国家試験 午前60
平成25年(2013年)国民生活基礎調査で、同居している主な介護者のストレスや悩みの原因で最も割合の高いのはどれか。【出題103回:105回国試にあわせて改変】
第104回国家試験 午前55
Aさん(66歳、男性)は、尿管結石症で入院し、鎮痛薬の投与と点滴静脈内注射による持続輸液が開始された。日常生活は自立している。輸液開始の1時間後、Aさんの病室で大きな音がしたので看護師が駆けつけると、Aさんはベッドサイドに座り込んでいた。「トイレに行こうとベッドから立ち上がろうとして、点滴のスタンドをつかんだら滑った」と話した。転倒後の診察の結果に異常はなかった。Aさんが再び転倒しないための対応で最も適切なのはどれか。
第102回国家試験 午前64
高齢者に多い弛緩性便秘の原因で正しいのはどれか。
第111回国家試験 午前52
老年期の発達課題を引退の危機、身体的健康の危機および死の危機の3つの段階で示したのはどれか。
第108回国家試験 午前71
Aさん(74歳、女性)は、1人暮らし。要介護1、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅱa。頻尿のため、自室からトイレへの移動中に廊下で失禁することが頻繁にある。1日3食の高齢者向け配食サービスを利用している。
現時点でのA さんの日常生活で最も起こりやすいのはどれか。
第106回国家試験 午後95
次の文を読み〔問題94〕、〔問題95〕、〔問題96〕の問いに答えよ。
Aさん(79歳、女性)。自宅の玄関で転倒し、救急外来で第12胸椎の圧迫骨折と診断され、安静目的で入院した。既往歴:5年前に大腿骨骨折。現病歴:2年前にAlzheimer病を発症。記憶障害があるが、失認、観念運動失行および失語はなし。生活歴:要介護1。同じ敷地内に住む長男夫婦は仕事をしている。ADLは自立。
〔問題95〕
入院後8日、理学療法室での訓練が始まった。Aさんはこわばった表情で訓練を受けていた。Aさんは、以前は通所リハビリテーションを利用していたが、人が多い場で落ち着かなくなることがあり、入院前には小規模多機能型居宅介護事業所を利用していたことが家族からの情報で分かった。翌日、理学療法士が「理学療法室に行きましょう」と病室に迎えに来たところ、Aさんは「行きたくない」と嫌がった。このときのAさんに対する看護で最も適切なのはどれか。