1→腹部の触診を先に行うと、腸を刺激して蠕動運動を促進してしまうため、その後の聴診がうまくできなくなるので不適切である。
2→
仰臥位で膝を
伸展しまうと、腹壁が緊張して触診がうまくできなくなるため、膝は
屈曲させて腹壁の緊張を和らげるのがよい。
3→異常のある部分を正確に見極めるためには、触診は浅い部分から始め、徐々に深い部分へと進めていく。
4→疼痛のある部分を最初に触れてしまうと、患者は痛みのために筋肉に力を入れてしまい、触診がうまくできなくなる。
また、触れることで疼痛が悪化して周辺部分へ広がり、痛みのある部分が不明瞭になってしまうため、最後に触れるべきである。