第113回看護師国家試験午後80

第113回国家試験午後80

感染症と代表的な原因ウイルスの組合せで正しいのはどれか。

正解！

不正解　答え 4

1→手足口病は、エンテロウイルス属に属するコクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型などが原因となる疾患です。アデノウイルスは主に呼吸器感染症や結膜炎を引き起こすことで知られており、手足口病の原因ウイルスではありません。

2→咽頭結膜熱、またはプール熱とも呼ばれるこの疾患は、アデノウイルスが原因であり、とくにタイプ3, 4, 7が関係しています。ヒトパピローマウイルスは主に性感染症を引き起こし、喉頭乳頭腫などと関連がありますが、咽頭結膜熱の原因ではありません。

3→突発性発疹症はヒトヘルペスウイルス6型（HHV-6）、場合によってはHHV-7 の感染によって引き起こされます。コクサッキーウイルスは手足口病など様々な疾患の原因となりますが、突発性発疹症の原因ウイルスではありません。

4→伝染性単核球症は、EBウイルスによる感染症であり、特に若者や児童に見られる発熱、咽頭炎、リンパ節腫脹、肝脾腫などの症状が特徴的です。この組合せは正しいため、選択肢4が正解です。

5→ヘルパンギーナは主に小児に見られる口内の病変で、エンテロウイルス属のコクサッキーウイルスA群やエンテロウイルス71が原因とされています。単純ヘルペスウイルスは、口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどを引き起こすウイルスで、ヘルパンギーナの原因ウイルスではありません。