1→肝管は
肝臓の内部で形成される細管で、
肝細胞から分泌された
胆汁を運ぶ管です。肝管自体は直接大十二指腸乳頭には開口せず、さらに下流で総肝管や
総胆管に合流していきます。従って、肝管が直接大十二指腸乳頭に開口するという選択肢は不正確です。
2→総肝管は
肝臓からの両肝管が合流して形成される管ですが、これが
総胆管となる前にすでに胆嚢管が合流しており、総肝管単体で大十二指腸乳頭に開口するわけではありません。従って、総肝管も大十二指腸乳頭に直接開口するという選択肢は不正確です。
3→
総胆管は総肝管と胆嚢管が合流して形成される管で、
胆汁を運ぶ最終的な管です。この
総胆管は膵管と合流し、この合流部分を胆膵管と呼びます。そして、大十二指腸乳頭に開口します。よって、膵管と合流して大十二指腸乳頭に開口するのは「
総胆管」です。選択肢3が正解です。
4→胆嚢管は胆嚢からの
胆汁を総肝管に運ぶ役割を持っていますが、この管自体は大十二指腸乳頭には直接開口せず、総肝管に合流して
総胆管となってから大十二指腸乳頭に開口する構造となっています。したがって、胆嚢管が直接大十二指腸乳頭に開口するという選択肢は不正確です。