第113回看護師国家試験午前83

第113回国家試験午前83

肺結核について正しいのはどれか。2つ選べ。

正解！

不正解　答え 4・5

1→この選択肢は誤りです。肺結核は、結核症の中で最も一般的な形態であり、全結核症例の85%程度を占めます。肺以外の結核症（結核性リンパadenitis、腸結核など）は、肺結核に比べ相対的に少ない数です。

2→この選択肢は誤りです。肺結核の主な感染経路は飛沫感染です。患者が咳やくしゃみをすることで空気中に放出された結核菌を他人が吸い込むことで感染します。接触感染ではないため、この選択肢は正解ではありません。

3→この選択肢は誤りです。肺結核はマイコバクテリウム・チュベルクロシスという菌によって引き起こされる病気であり、肺アスペルギルス症はアスペルギルスというカビが原因で発症する病気です。両者は全く異なる原因菌によって引き起こされるため、この選択肢は正解ではありません。

4→この選択肢は正解です。二次性肺結核は、体内に残っていた結核菌が様々な原因で免疫力が低下した際に再び活性化することで発症します。そのため過去に感染し、治療で菌を排除しきれなかった症例で見られることが多いです。

5→この選択肢は正解です。DOTSは、患者が規定された治療プログラムを守っていることを確実にするための直接的な監視下での短期間化学療法です。結核治療の効果を高め、多剤耐性結核の出現を防ぐために世界保健機関(WHO)によって推奨されています。