A君(小学6年生)は病院に併設された院内学級に通いながら骨肉腫の治療を続けていた。現在、肺
転移があり
終末期にある。呼吸障害のため
鼻腔カニューレで酸素(2L/分)を吸入中である。A君の食事摂取量は減っているが意識は清明である。1週後に院内で卒業式が予定されている。A君は「卒業式に出席したい」と話している。
看護師のA君への対応として適切なのはどれか。
1→A君本人の意思を尊重した対応が大切であるため、不適切である。
2→A君の希望を否定することは、気力を失わせることにつながるため、不適切である。
3→
終末期を迎える子どもの看護の基本は、苦痛の緩和、子どもの不安や疑問に対して嘘やごまかしを言わないこと、子どもらしく日常生活を送ることができるように環境を整えることである。
A君の希望を尊重した対応であるため、適切である。
4→A君は現在、
終末期にあるため、現状では体力をつけるように話すことは適切ではない。