Aさん(28歳、男性)。海外出張で訪れたアフリカ地域から帰国後1週に39℃の発熱と解熱を繰り返すため外来を受診した。腹部症状は特にない。予測される感染症はどれか。
1→アフリカ地域ではマラリア原虫を媒介するハマダラカが多い。マラリアの熱型は高熱と解熱を繰り返す周期熱であるため、マラリアが予測される。
2→コレラは
経口感染によってい生じる感染症である。激しい下痢が特徴であるが、下痢などの腹部症状がないため、否定される。
3→赤痢は
経口感染によって生じる感染症である。急激な発熱、倦怠感、水溶性下痢などの症状がみられる。腹部症状がないので、否定される。
4→
破傷風は創部から感染し生じる。開口障害、
痙攣・硬直、
呼吸困難が主な症状である。これらの症状は見られていないので否定される。