Aさん(90歳、男性)は、
脳梗塞による軽度の左半身麻痺がある。要介護2。最近、娘(65歳)とその家族と同居を始めた。Aさんの受診に付き添ってきた娘が看護師に「同居を始めてから疲れます」と話した。
この時の娘に対する看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1→娘の「疲れます」という発言のみで心療内科を勧めるのは適切ではない。
まずは話をよく聞き、疲れの理由と程度を
アセスメントした上で、必要であれば心療内科の受診を検討する。
2→介護のために同居を開始し、受診に付き添って病院まで来ているので、親子の関係が悪い状態は設問からは読み取れない。
病院受診時に優先度が高い聴取事項ではない。
3→同居を開始し、「疲れます」とは話しているが、娘の話をよく聞くことで疲れの程度や原因を把握し、必要であればまずは
在宅サービスの導入などを検討する。娘の疲労の
アセスメントよりも
介護老人保健施設への入所を優先させることはない。
4→娘は介護のために同居を開始していると思われるため、まずはAさんとその家族の現在の状態を把握し、娘が「疲れる」と感じている理由を
アセスメントすることが重要である。在宅介護を継続するためには、娘の話をよく聞き疲労感の原因を一緒に考えて、その解決を図ることが重要である。