Aちゃん(6歳、女児)は、左
上腕骨顆上骨折と診断され、牽引治療のために
入院した。医師からAちゃんと家族に対し、牽引と安静臥床の必要性を説明した後、弾性包帯を用いて左上肢の
介達牽引を開始した。Aちゃんに対する看護で適切なのはどれか。
1→骨折したのは左腕であり、右腕は動かせる状態である。
そのため食事を
全介助する必要はなく、可能な限り自立した食事を促すのが適切である。
2→熱感は左手指ではなく骨折部位で感じられる感覚である。
循環障害を観察する場合は、手指の冷感や皮膚の色を観察する。
3→6歳であればある程度の説明は理解できる年齢である。
安静の意味は理解が可能と考えられるため、抑制ジャケットは必要がない。
4→牽引を行うことにより、弾性包帯がずれやすくなる。
そのため1日1回は弾性包帯を巻き直すのが適切である。
その際には、皮膚の色や発赤、皮膚障害がないかなども同時に観察をする。
5→牽引の重錘の重さについては、痛みに応じてではなく、牽引方法や骨折した部位などによって異なる。