次の文を読み〔問題97〕、〔問題98〕、〔問題99〕の問いに答えよ。
Aさん(85歳、女性)は、1人暮らしで、他県に住んでいる長男家族がいる。
腰部脊柱管狭窄症と診断されているが、ゆっくりとした動作であれば日常生活が可能であり、畑で野菜をつくることを趣味としている。
〔問題99〕
Aさんは、買い物の途中で急に強い腰痛が出現して動けなくなり、
入院した。
入院後1日。腰痛は軽減したが「また痛くなりそうで怖い。家に戻りたいけど心配です」と話す。看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1→痛くなりそうで怖いと言っているので、痛みが出現したときに、
入院や治療を行うことを伝えてもAさんの不安に対する援助にはなっていない。退院後でも安心して生活できるように、外来でも痛みのコントロールは可能であることを伝える。
2→不安を訴えているのに、脅かすような発言は不適切である。まずは、不安が軽減するような声かけが必要である。
3→介護する家族の社会的な事情もあることから、安易に家族の同居を勧めない。また、1人暮らしに対して不安を抱いているわけではなく、痛みに対する不安を訴えているため、それに対して声かけしていくことが望ましい。
4→Aさんは腰痛が出現することに対して不安を感じており、腰痛が出現しないような姿勢など、今後の自宅での生活の工夫を一緒に考えることは援助として最も適切である。