1→
ノーマライゼーションとは、「障害者や高齢者を特別視せず、可能な限り通常の市民生活を送ることができるようにする」という考え方である。
認知症の高齢者は1人で外出したり散歩することは困難であるが、室内に閉じ込めたままでは行動範囲が限定されてしまい、生活にもメリハリがなくなってしまう。散歩に誘うことは外出のサポートへとつながり、
ノーマライゼーションの一環となるため適切な働きかけといえる。
2→決められた服を着るように勧めるのは、個別性や本人の意思を尊重していないことになるため、適切でない。
3→
認知症が重度だからといってすぐに精神科病棟に
入院を勧めることは、
認知症高齢者の理解や支援にならない。まずは、
認知症に対応している施設などの検討をする。
4→
認知症高齢者が箸をうまく使えないからといって、箸を使わないように勧めるのではなく、十分な量が摂取できるための工夫を検討すべきである。食べこぼしが多くて口に入る量が減少し、十分な栄養素が摂取できないことによって、体調を崩すと
認知症の症状にも悪影響が出てしまう可能性もあるため
栄養状態の観察も必要である。