うつ病で
入院している患者が「自分は重大な過ちで皆に迷惑をかけてしまいました。死んでおわびします」という
妄想を訴えた。この患者にみられるのはどれか。
1→
罪業妄想とは、気にかけるほどでもない自分の過去の言動を、まわりの人々に迷惑をかけた重大なあやまちだと思い込んで、自分自身を責める妄想をいう。「自分は重い罪を犯した人間であり、警察に自首すべきだ」などと考えるようになる。
2→
心気妄想とは、身体の器質的な疾患がある場合に、その疾患を執拗かつ過剰に軽視したり、あるいは疾患がないにもかかわらず、疾患があると執拗かつ過剰に思い込む状態をいう。
3→
追跡妄想とは、他人や何かに悪意をもって追跡、監視されていると思うことをいう。
4→
被毒妄想とは、食べ物や飲み物に毒物を入れられていると思い込むことである。
5→
貧困妄想とは、現実にはそうでないにも関わらず、「自分は非常に貧しい」「借金を抱えてしまった」などと信じることをいう。