1→プライバシーの保護に配慮する必要があり、名札の着用を指示することは適切ではない。
2→安全な避難誘導や不安軽減のためにも災害の状況は分かりやすく伝える必要がある。地域で生活する精神障害者は単身で生活する者が多く、特に
統合失調症では、情報内容の認知・処理に障害があることに留意する。状況把握ができずに動揺しているかもしれないため、対象者の精神的状態などを考慮することが大切である。
3→精神障害に罹患している人は被災することによって状態が悪化する危険がある。
抑うつ状態が強い、攻撃的である、不眠が続くなどの状態が認められた場合には、特に注意深く治療の必要性を判断することが求められるため、早期に対処する。
4→服薬は疾患の状態をコントロールしたり、症状を軽減したりするために必要である。被災による薬物の中断が、最小限にとどまるように支援することが適切である。