1→
胃潰瘍の診断にはボアス圧痛点が用いられる。
ボアス圧痛点は第10胸椎~第12胸椎棘突起左側にある。
胃潰瘍は上腹部痛(心窩部痛)が特徴的で、食後に起こることが多い。
2→
急性膵炎は強い上腹部痛(心窩部痛)が特徴的で、痛みが背中にまで及ぶことも多い。食後に痛みが起こることが多い。
3→尿管
結石症は腰背部や側腹部に激烈な痛みがみられ、血尿を伴う。嘔気・嘔吐を伴うこともある。
激烈な痛みの症状を
疝痛発作という。
4→
急性虫垂炎ではマックバーネー点の圧痛を伴う。マックバーネー点とは、右上前腸骨棘と臍を結ぶ直線の外側1/3にあり、
急性虫垂炎の場合、この部位を圧迫し、その圧を緩めた時に激しい痛みを感じる。
急性虫垂炎では、他にもランツ点(左上前腸骨棘と右上前腸骨棘を結ぶ直線の右から1/3の部分)、モンロー点(右上前腸骨棘と臍を結ぶ直線の中間点)、キュンメル点(臍の右下1~2㎝の部分)が診断に用いられる。
5→
子宮内膜症では、下腹部の疼痛や子宮の圧痛がみられる。
強い月経痛も特徴的である。