A君(10歳、男児)は、既往歴はなく健康である。A君の弟のB君(5歳)は、
白血病のため
入院しており、治療の一環として
骨髄移植を必要としている。A君が
ドナー候補に挙がっており、両親はA君を
ドナーとした
骨髄移植を希望している。
骨髄移植に関するA君への看護師の説明で適切なのはどれか。
1→
骨髄採取は全身麻酔下によって腸骨から行われる。麻酔により採取時の痛みはないが、麻酔覚醒後に腰部に痛みを伴う。
ドナーであるA君に、理解しやすいよう十分に説明する必要がある。
2→A君は、
ドナーになるための検査や
骨髄採取に対して様々な不安や恐怖心を抱いている。さらに、患児であるB君の病状や治療について心配もしている。
子どもの権利を守るという観点から、患児も
ドナーとなる子どもも立場は対等である。兄弟姉妹が
ドナーになる場合、親の意識は患児に集中しがちになるが、
ドナーとなるA君にも関心を向け患児と同等の思いを持って接することが大切である。
3→子どもは、母親を喜ばせたいために頑張ろうとする。母親を喜ばせるためではなく、A君が十分な説明を受け納得した上で、
ドナーになると意思決定できるような対応が必要である。
子どもの権利を守るという観点から、患児も
ドナーとなる子どもも立場は対等であり、A君にも患児と同等の関心を持って接することが大切である。
4→
ドナーになることを拒否できない状況に追い詰めるような接し方や説明は、適切ではない。