Aさん(42歳、男性)、会社員。
うつ病で
自殺企図のために
入院した。外傷はない。
入院時に看護師が「大変でしたね」と声をかけたが、Aさんは一言も話そうとせず、硬い表情をしている。この時点でのAさんへの対応で適切なのはどれか。
1→
うつ病の
入院患者には、外界からの刺激を避け安全な環境での休養が必要である。
入院時はまだ状態は安定していないため、無理に散歩を勧めるべきではない。
2→多床室では、他の患者の言動がストレスとなったり刺激が多くなるため、十分な休養をとることができない。
入院時は、比較的静かで落ち着いた環境である個室がよい。
3→
入院時では、患者がどのような背景で病状が悪化し
自殺企図に至ったのか、情報収集が不足しており、患者との関係性も構築できていない。
仕事が要因となっている可能性もあるため、安易に踏み込んだ内容について尋ねることは危険である。
4→
自殺企図のために
入院しているので、
入院後も
自殺企図のリスクは高いと考えられる。
患者の安全を守るため、患者本人の同意を得たうえで、一緒に持ち物を確認する必要がある。