全身麻酔下で
食道再建術を受ける患者への術前オリエンテーションで適切なのはどれか。
1→
食道再建術は開胸手術となるため、生体への侵襲が大きい術式である。
創部痛により呼吸運動は制限されるため、術後の肺合併症などを引き起こすリスクがあるため、予防措置として
腹式呼吸の練習をする。
深呼吸を行う際は鼻から吸って口から吐くように指導する。
2→
下剤は手術の前日に内服し、術前には
浣腸が実施される。
全身麻酔で手術を実施する際は、筋弛緩薬を使用するため肛門括約筋が緩み、直腸内に残っている便が排出されてしまうため、便による術野の汚染や術後感染を防止するために行われる処置である。
3→手術中は麻酔により熟眠状態となるため、コンタクトレンズ着用状態だと眼の負担が大きい。
コンタクトレンズは術前に外してもらうため適切ではない。
4→全身麻酔によって手術が行われるため、筋弛緩薬の使用により自発呼吸が不可能になる。
そのため、挿管による人口呼吸の適応となるため、術前オリエンテーションではそれを説明する。