アギュララ, D. C..（あぎゅらら）

アギュララの危機モデル

アギュララが提唱する危機のプロセスは、問題を解決する過程に焦点をあてたもので、人がストレスの多い出来事や危機を招いた出来事に遭遇すると、それまでの均衡状態が破られ、身体的にも心理的にも不均衡状態に陥る。
続いて、不均衡状態は人にとって非常に不快や緊張をもたらすため、均衡状態回復へ欲求が現れる。この時、問題解決決定要因が存在していれば、人は不均衡状態から回復し、危機を回避できる。しかし、問題解決決定要因が不足していると、バランスを保てずに不均衡状態が持続して危機に陥ると述べている。

危機回避の要因

危機〈クライシス〉を回避する際、精神のバランスを保持するための要因として下記が提唱された。
・出来事の知覚 ：ストレス源への感じ方。
・対処機制 ：日常の生活でストレスを緩和する方法で、 不安を緩和し、緊張を和らげるための方法
・社会的支持 ：問題解決をしていくために頼ることができる人がいるかどうか。