1→日中の適切な水分摂取はむしろ推奨されており、それが夜間の飲水量を自然に減少させることにつながります。水分制限には有効性の根拠が乏しく、
脱水や他の排尿パターン障害のリスクがあります。
2→就寝直前の水分摂取は夜間に尿量を増加させ、夜尿の頻度を高める可能性があります。通常は、就寝前の飲水は控えた方がよいとされています。
3→夜尿は本人の意志によるものではなく、叱責や罰は心理的ストレスを高め、かえって症状の悪化や自己肯定感の低下につながります 。叱らず、理解と支援をもって対応することが重要です。
4→短期的には有効な場合もありますが、長期的には推奨されません。NICEガイドラインなどでは、親による夜中の起こし(liftingやwaking)は長期改善には寄与せず、短期的な対応としてのみ検討されるべきとしています。連続した改善を狙う場合には、アラーム療法や行動修正が優先されるべきです。