1→正解です。直腸の粘膜上皮は単層円柱上皮で、陰窩と呼ばれる小さなくぼみが存在します。この陰窩内には、粘液を分泌する杯細胞が豊富に存在し、粘膜を保護し、便の通過をスムーズにする役割を果たします。
2→絨毛は主に
小腸の粘膜に存在し、栄養素の吸収を促進する構造です。直腸には絨毛が存在せず、この選択肢は間違いです。
3→縦走筋は結腸の外側の縦方向に存在する筋肉層の一部で、特に大腸において三本の縦走筋帯が結腸ヒモを形成します。これは結腸特有の特徴であり、直腸では縦走筋は全周にわたって連続しています。したがって、この選択肢も間違いです。
4→肛門管は豊富な血管を持っていて、この領域には特に外肛門
静脈叢が存在するため、痔
核の原因となることがあります。よって、肛門管が血管が少ないとするこの選択肢は誤りです。
5→肛門管の内腔は比較的狭く、主に排便時にのみ広がります。通常は肛門括約筋によって閉じられ、内腔が広いという状態ではありません。したがって、この選択肢も間違いです。