1→歯牙の欠損は、発音が不明瞭になるなど話す際の障害を引き起こす可能性がありますが、言葉が出てこないという状態は、認知機能の低下や筋力の低下といった他の要因により生じることが多いです。言葉が出てこない症状はアナムネシスなどに関係することがあり、歯牙の欠損とは異なる要因によるものです。
2→耳垢の蓄積は、外耳道を塞いでしまい、音が外部からの道を遮られるために、音が小さく聞こえるという状態を引き起こすことがあります。これは比較的単純な物理的な障害であり、耳垢を除去することで聴力が改善することが期待できます。したがって、この組み合わせが正しいです。選択肢2が正解です。
3→想起能力の低下は、記憶の回復や保持に困難が生じることを指しますが、相手の表情を読み取れないこととは直接的な関連は少ないです。表情の読み取りは社会的認知や視覚情報の処理と関連があるため、想起能力とは異なる神経心理学的なプロセスに属します。
4→語音弁別能の低下は、言語の音を聞き分ける能力が低下した状態を示しており、これによって他者の話す言葉を正しく理解できないなどの障害が生じる可能性があります。しかし、はっきり発音できないという状態は、発声器官の機能障害や運動神経の障害、筋力低下など、異なる原因によることが多いです。語音弁別能の低下が直接的に発音の問題につながるわけではありません。