Aさん(55歳、男性)は、妻と2人暮らし。建築士として主にデスクワークの仕事を行っていた。
脊髄損傷(spinal cord injury)のため下半身の不完全麻痺となり、リハビリテーション専門の病院へ転院した。電動車椅子を用いて室内の動作は自立できるようになった。
退院調整部門の看護師との面接でAさんから「元の職場に戻りたい」と話があった。Aさんの自己決定を支援する看護師の助言で適切なのはどれか。
1→電動車椅子を用いて室内の動作は自立できるようになっており、必ず在宅勤務が必要な状況ではない。
Aさんは元の職場に戻りたいと言っているため、元の職場でき働くためにはどうしたらいいかという視点での助言が必要である。
2→元の職場で働きたいという発言が聞かれているので、可能か不可能かを助言する前に、元の職場で働くためにはどのような条件が必要なのかなど、具体的なイメージづくりのための支援が必要である。
3→Aさんの自己決定を促すため自分自身で考え整理を促すことは適切である。
4→Aさんの自己決定を促す助言ではない。
希望にそえるよう、一緒に方法や課題を考えていく必要がある。