1→ポートワイン母斑は、出生時から存在し、境界が不明瞭で隆起しない紅色の扁平な母斑である。
赤ワインのような赤みが強く、自然消退はしないことが多い。
2→サーモンパッチはポートワイン母斑の特殊な病型であり、正中部母斑とも呼ばれている。
前顎部や眼瞼の上部、鼻の下などにしばしば観察され、境界不明瞭で扁平な淡紅色斑を示す。
サーモンパッチは2歳頃までに自然消退することが多い。
3→ウンナ母斑はポートワイン母斑の特殊な病型であり、サーモンパッチ母斑と同様の母斑が頸の後ろに生じる。
自然消退することもあるが、成人後まで残る場合もある。
4→太田母斑は、蒙古斑よりも色素が濃く、自然消退しない。
顔面の
三叉神経第1・2枝領域に発生し、片側性に淡青色斑を生じる母斑である。
5→図は日本人の90%に観察される蒙古斑の写真である。
蒙古斑は臀部や背部などの体幹を中心に観察される青色の母斑である。
数年後に自然消退する場合が多い。