高齢者施設に入所中のAさん(78歳、女性)は、長期間寝たきり状態で、便秘傾向のため
下剤を内服している。下腹部痛と便意を訴えるが3日以上排便がなく、
浣腸を行うと短く硬い便塊の後に、多量の軟便が排泄されることが数回続いている。既往歴に、消化管の疾患や痔はない。Aさんの今後の排便に対する看護として最も適切なのはどれか。
1→
浣腸を行うと短く硬い便塊の後に、多量の軟便が排泄されることから、直腸にある便塊が排便を阻害している可能性がある。
2→
下剤を使用しているが下痢はなく、止痢剤は必要ない。止痢剤を使用することで、さらに便秘が悪化する可能性がある。
3→特に制限がなければ、1日の
水分摂取量は1,500mL以上必要である。
水分摂取量が低下すると、さらに便秘が悪化する可能性があるため水分摂取を促す必要がある。
4→食物繊維を多く含んだ食事は腸の蠕動運動を促進して、便秘を和らげる可能性があるため積極的に摂取する。