1→死ぬことへの「諦め」は、受容の第5段階とも、第4段階の
抑うつともいえる状態。
第2段階の「怒り」ではない。
2→死ぬことは理解できたが、それでも何とか死を遅らせたいと願う時期が「取引」である。何とか死を回避するために、財産を寄付したり、これまでの行為を改めるという取り引きをする。これは第3段階の心理である。
3→自らの命があとわずかである事に、頭では理解しようとするが、感情的にその事を受け入れられない状態。「なにかの間違いだ」と否認するのは第1段階である。
4→自分が死ぬという事実は認識できたが、「どうして自分がこんなことになるのか」「別の人間がいるじゃないか」というような怒りにとらわれる段階。「なぜ、自分が」という、強い怒りに変わる時期が第2段階の心理である。
キューブラー・ロス,E.による
死にゆく人の心理過程では、5つの段階に分けられている。
第1段階「否認(否認と孤立)」:死の運命の事実を拒否し否定する段階。
第2段階「怒り」:死を否定しきれない事実だと自覚したとき、「なぜ私が死ななければならないのか」と問い、怒りを感じる。
第3段階「取引」:何とか死の現実を遅らせたいと願う時期
第4段階「
抑うつ」:「死は避けられない」と考え、気持ちが滅入り、
抑うつ状態になる時期
第5段階「受容」:現実を受容し、死を受け入れた状態で、心にある平安が訪れる時期