前腕の内側中央部に創部がある患者で、創部のガーゼがずれないよう固定をする必要がある。伸縮性のある
巻軸包帯を使う場合に適切なのはどれか。2つ選べ。
1→創部の下である手首側から巻き始め、ガーゼが巻軸帯でしっかり覆われるように巻く。結び目が患部の上にならないようにする。
2→包帯を伸ばした状態で巻くと緩みやすく固定ができないので、包帯は伸ばした状態では巻かない。また、伸ばした状態で巻くと、圧迫が強くなり、血流を阻害する可能性があるので、伸ばさずにそのまま巻くことが望ましい。
3→
螺旋帯は同じ大きさの部位を巻くときに適している。前腕内側の中央部にガーゼがあるため、ガーゼがずれないように
螺旋帯で末梢から中枢に向けて巻きしっかりと固定する。
4→前腕の中央部に創部がある患者なので、関節まで巻く必要性はない。また肘関節で巻き終わってしまうと、腕を動かした際に巻軸帯が崩れやすくなるため不適切である。
ギプス固定など、固定目的の際は関節から関節までを固定する。
5→巻軸帯の巻き始めと巻き終わりは、いつも
環行帯を行う。