山村部で地震による家屋倒壊と死者が出た災害が発生し、3週が経過した。避難所では、自宅の半壊や全壊の被害にあった高齢者を中心に10世帯が過ごしている。高齢者の心のケアとして最も適切なのはどれか。
1→
認知行動療法とは、困難な状況にあるときに実際にやって試してみることを重視した治療法であるため現状況には適さない。
2→自分だけが良ければいいという考えを肯定することは適切でない。
3→地震発生時のことを思い出すことで、より不安になると考えられるので適切でない。
4→なじみのある環境を作り、不安を表出することが出来るよう援助する。
被災者の心の反応について、日本赤十字社によると、
1.急性期:数日
2.反応期:1~6週間
3.修復期:1~6か月
4.復興期:半年以降
としている。3週間が経過した状況は反応期に該当し、少しずつ自分の置かれた現実を理解し、抑えていた感情が湧き出してくる時期であることから、思いを表出できる場を設けることが大切なため適切である。