1→
プロセスレコードとは、ヒルデガルド・
ペプロウ(1952)によって提唱された、看護の臨床の現場における、対人関係とくに看護者と患者の間の
相互作用に関する文章による記録のことをいう。
一方、
看護過程とは、ヘルスケア、看護ケアを必要としている対象に、最良で最善のケアを提供するためにどのような看護計画、看護援助が必要であるかを考え、計画し実践していく思考と行動の経緯のことである。
したがって、
プロセスレコードは
看護過程の一つではない。
2→
プロセスレコードは、患者と看護師間の言動、もしくは家族と看護師間の言動を記述するものであり、患者と家族間の言動を記述するものではない。
3→
プロセスレコードとは、患者と看護師との間に起こるお互いの反応を記録し、分析・考察を行って対人関係を構築していく方法である。患者との対人関係のパターンを振り返ることで、かかわりの意味を見出し考察し、対人関係技術の向上に活用することも
プロセスレコードの目的の一つである。患者の理解だけでなく、看護師自身の理解にも繋がる。
4→
プロセスレコードは、患者や看護師の関係性や言動のパターンを振り返って考察し、対人関係を構築していく方法であるため、精神症状を
アセスメントするものではない。